再生医療事業
再生医療とは
What is Regenerative Medicine?
神経再生技術の実用化を目指して
再生医療とは、病気や事故などによって失われた身体の臓器や組織をiPS細胞等を用いて再生し、人体機能の回復を目指す医療のことです。世界には、「アンメット・メディカル・ニーズ」とよばれる治療法が確立していない疾患に対する医療ニーズがあります。再生医療は、これらのニーズに対し有効な可能性があるとして、世界的な注目を集めています。
ケイファーマは、iPS細胞を用いた脊髄損傷や脳梗塞のような神経領域の再生医療に取り組んでいます。神経領域は以前まで再生が難しい分野と言われてきますが、慶應義塾大学岡野栄之教授および中村雅也教授の長年にわたる基礎研究やケイファーマ独自の研究開発力をもとに、神経再生技術の実用化を目指しています。
主な疾患領域
Main disease areas
ケイファーマの再生医療事業で取り組む疾患をご紹介します。
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亜急性期脊髄損傷
脊髄損傷とは、脊椎の脱臼や骨折などによって脊髄が圧迫されることで起こる疾患です。そのうち、亜急性期脊髄損傷は、急性期を過ぎて病状が安定し、血管新生・組織修復反応が盛んに起こる状態のことです。脊髄損傷は麻痺以外にも全身の合併症が発生することがあります。
慢性期脊髄損傷
脊髄が損傷を受け一定期間経過した脊髄損傷です。損傷部に非常に固い組織が形成され、治療による運動機能改善が得られにくい状態となっています。
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脳梗塞
脳梗塞とは、何らかの原因で脳の一部に血液が回らなくなり、脳の働きに障害が起きる疾患のことです。症状は片方の手足の麻痺やしびれ、言葉が出てこない、そして意識障害などさまざまです。
事業環境
Business Environment
ケイファーマの事業運営における日本国内外の環境についてご紹介します。
早期承認制度で再生医療の実用化が現実的に
2014年の薬事法改正により、「薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)」が誕生しました。薬機法では医薬品や医療機器とは別に「再生医療等製品」をあらたに定義し、その有効性が推定され、安全性が確認された場合に条件・期限付きで早期承認が可能になりました。こうした外部環境に後押しされるように、ケイファーマは一日でも早い神経再生技術の実用化へ取り組んでいます。