総額15.5億円の資金調達を実施~iPS細胞を活用したアンメット・メディカル・ニーズの解決に向けて~
株式会社ケイファーマ(所在地:東京都港区、代表取締役社長:福島弘明)は、このたび、DCIパートナーズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:成田宏紀)が運営管理する大和日台バイオベンチャー2号投資事業有限責任組合、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:中野慎三)が運営管理するテクノロジーベンチャーズ5号投資事業有限責任組合、鹿児島ディベロップメント株式会社(本社:鹿児島県鹿児島市、代表取締役:宮脇道秋)が運営管理するかごしまバリューアップ投資事業有限責任組合、株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ(本社:東京都港区、代表取締役社長:山岸広太郎)が運営管理するKII2号投資事業有限責任組合、株式会社ICMGPartners(本社:東京都千代田区、代表取締役:船橋元)が運営管理するICMG共創ファンド1号投資事業有限責任組合の合計5社を引受先とする第三者割当増資により、総額15.5億円の資金調達を実施いたしました。
■iPS細胞を活用したアンメット・メディカル・ニーズの解決に向けて
当社は、慶應義塾大学医学部生理学教室岡野栄之教授と同整形外科学教室中村雅也教授の研究グループで長年にわたり取り組んできた脊髄損傷等の再生医療研究、及び疾患特異的iPS細胞技術を用いた創薬研究(iPS創薬)の成果をいち早く医療現場に届けることを目指しております。そのため、iPS細胞を活用した脊髄損傷や脳梗塞を対象とする再生医療事業と筋萎縮性側索硬化症(ALS)を含むiPS創薬事業の両事業を展開し、アンメット・メディカル・ニーズ(有効な治療方法がない疾患に対する医療ニーズ)の解決を実現し、医療分野での社会貢献を果たしてまいります。
■当社のポジション
再生医療市場は次世代の医療分野として期待を集める領域であり、2050年には日本国内市場で2.5兆円、世界市場で38兆円と市場の急速な拡大が見込まれます。(経済産業省生物化学産業課予測)
当社が重点領域とする神経再生医療の分野においては、脊髄損傷や脳梗塞など有効な治療法が未だ確立しておらず、一日も早い有効な治療法が求められております。当社は、最先端研究を推進する慶應義塾大学医学部と連携して、神経再生医療の実用化に向け、その成果をいち早く患者様に届けるトップランナーとして事業を推進してまいります。
一方、iPS細胞の医療応用については、再生医療だけではなく、患者様由来iPS細胞を活用し、病態メカニズムの解明や治療薬スクリーニングに応用することも期待されております。当社は、このiPS創薬を活用して、ALSを始めとした神経難病患者様に向け、効果的かつ効率的な医薬品の開発を推進してまいります。
■調達した資金使途
今回、資金調達した総額15.5億円につきましては、①脊髄損傷等の再生医療の実用化に向けた研究開発の強化、②iPS創薬における企業治験の推進、③新規パイプラインの開発に充当する予定であります。
■社外取締役の招聘について
2022年5月1日より、当社の更なる事業拡大の推進、ガバナンス体制の強化に向けて、阿部剛士氏(伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社取締役副社長)を社外取締役として招聘しましたのでお知らせいたします。
■引受先からのコメント
DCIパートナーズ株式会社
代表取締役社長 成田宏紀 氏
「iPS細胞を用いた創薬技術を保有しているケイファーマは、iPS創薬による創薬において世界で初めて有効性を確認しており世界をリードしています。今後、世界で初めて神経を再生するという、2つ目の世界初の達成に期待しております。弊社は、今回の出資のみではなく、ケイファーマの成長の一助となる支援を行っていきたいと考えております。」
伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社
取締役副社長 阿部剛士 氏
「ケイファーマはiPS細胞分野において世界をリードする卓越した研究能力や臨床成果を有しており、当社の研究成果である先進的治療や医薬品がこれから広く世の中に行き渡ることを大いに期待しております。今回の出資を機に、ケイファーマのさらなるチャレンジを最大限支援させていただき、事業の発展に貢献させていただけることを大変嬉しく思っております。」
鹿児島ディベロップメント株式会社
投資事業部部長 池畑潤一 氏
「ケイファーマは、iPS細胞を活用した脊髄損傷や脳梗塞等の細胞移植治療の実現化と疾患特異的iPS細胞技術を用いた神経難病等の医薬品開発を行う慶應義塾大学医学部発のベンチャー企業です。同社の取り組んでいる事業によって、根本的な治療法が確立されていない疾患や難病の克服を期待いたします。」
株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ
執行役員 本郷有克 氏
「iPS創薬と再生医療という2つのチャレンジングなテーマにおいて着実にその成果を出しておられるケイファーマに今回出資をさせて頂いたこと、大変嬉しく存じます。今後の事業開発において、より注目されるような成果を出していかれることを期待するとともに、その成長において当社も一部寄与出来ればと考えております。」
株式会社ICMGPartners
代表取締役社長 舩橋元 氏
「ケイファーマは、これまで有効な治療薬がなかった難病に対して、iPS細胞を活用した化合物スクリーニングによって有効的な既存薬を発見する取組みや、脊髄損傷をはじめとした中枢神経領域の再生医療の実用化を推進する、非常に社会的価値のあるベンチャー企業です。これらの事業の成功は、従来“不治の病”と言われた希少疾患を人類が克服し、社会全体のWell-beingを達成する大きな一歩になると期待されます。これからも、アンメット・メディカル・ニーズの充足に挑戦するケイファーマを、ICMGグループ全体で支援していきたいと考えております。」
■当社からのコメント
代表取締役社長 福島弘明
「当社は、医療イノベーションを実現し、医療分野での社会貢献を果たすことを経営理念として設立した慶應義塾大学医学部発ベンチャー企業です。iPS細胞を活用して脊髄損傷等を対象とする再生医療事業及びALS等の神経難病を対象とするiPS創薬事業を推進するトップランナーです。2016年の創業後、先行する投資家から継続的な投資を受け、両事業を推進してまいりました。今回、更なる投資家の皆様のご支援を受け、未だ有効な治療法・治療薬がない世界中の患者様に、一刻も早く、有効な医薬品をお届けするために、事業を加速してまいります。また、将来的なグローバル展開を見据えて、より一層の企業価値向上に邁進してまいります。」
株式会社ケイファーマについて
株式会社ケイファーマは、慶應義塾大学医学部発ベンチャー企業です。iPS細胞を活用した脊髄損傷や脳梗塞等の再生医療事業、及び、神経難病等を対象としたiPS創薬(疾患特異的iPS細胞を活用した創薬)事業を通して、世界中の医療に貢献してまいります。
株式会社ケイファーマの概要
所在地 | 東京都港区六本木7-7-7 |
代表者 | 福島弘明 |
取締役 | 岡野栄之、中村雅也、松本真佐人 |
設立年月 | 2016年11月 |
事業内容 | 再生医療等製品の研究・開発・製造・販売、 医薬品の研究・開発・製造・販売 |
URL | https://kpharma.co.jp/ |
DCIパートナーズ株式会社の概要
所在地 | 東京都千代田区丸の内一丁目9-1 |
代表者 | 成田宏紀 |
設立年月 | 2014年5月 |
事業内容 | バイオ分野に特化したベンチャーキャピタルファンドの運営 |
URL | https://www.daiwa-inv.co.jp/dcip/ |
伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社の概要
所在地 | 東京都港区北青山二丁目5-1 |
代表者 | 中野慎三 |
設立年月 | 2000年7月 |
事業内容 | IT及びハイテク分野のベンチャー企業に対する営業支援、経営支援を中心としたハンズオン型ベンチャーキャピタル事業 |
URL | https://www.techv.co.jp/ |
鹿児島ディベロップメント株式会社の概要
所在地 | 鹿児島県鹿児島市山之口町1-10 |
代表者 | 宮脇道秋 |
設立年月 | 1981年12月 |
事業内容 | 投資事業組合の運営、太陽光発電業、文具等カタログ販売代理店旅館「きりしま悠久の宿一心」の経営 |
株式会社慶應イノベーション・イニシアティブの概要
所在地 | 東京都港区三田一丁目4-28 |
代表者 | 山岸広太郎 |
設立年月 | 2015年12月 |
事業内容 | 慶應義塾大学の研究成果を活用した大学発・技術系ベンチャー企業の育成。ベンチャーキャピタルファンドの運営 |
URL | https://www.keio-innovation.co.jp/ |
株式会社ICMGPartnersの概要
所在地 | 東京都千代田区丸の内二丁目1-1 |
代表者 | 舩橋元 |
設立年月 | 2021年3月 |
事業内容 | ベンチャー企業を主とした非上場企業への投資やプロジェクト投資、経営アドバイザリーと、それらの関連業務 |
URL | https://www.icmg.co.jp/partners/ |
【お問い合わせ先】
担当:取締役CFO兼経営管理本部長 松本真佐人
TEL:03-6629-3387
メール:masato.matsumoto@kpharma.co.jp